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無軌道という方向性

オープン・モニタリング・メディテーションは間違いを減らすことができるというミシガン大学の研究

 ミシガン大学の瞑想に関する研究で、瞑想がミスを起こしにくくするという発見をしました。この主の研究では現在のところ最大のものだということです。

 

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4144132 pixabay

 

 オープン・モニタリング・メディテーションをすると、間違いに対する認識する事が増えることを示すような脳の変化を起こすということがわかりました

オープン・モニタリング・メディテーションは、体や心で展開する感情や思考や感覚へ意識を向ける瞑想のことです。
研究はブレインサイエンス紙(Brain Science)に発表されました。


 ミシガン州立大学の博士号取得候補者で主執筆者のジェフ・リンさんは
「人々のメディテーションとマインドフルネスへの関心の高まっていて、効果や利点の科学的な証明が追いついていません。
しかし、一回の誘導瞑想は普段瞑想をしない人の脳を変化させる事がわかって驚いています。」といいます。

 

 研究によると、異なるタイプのメディテーションは異なる神経認知的効果を持つ可能性があるそうです。オープン・モニタリング・メディテーションがどう間違えの認識に影響するかのリサーチについて、リンさんが説明しています。

 

「呼吸に集中するというような一つのことにフォーカスを当てるタイプ瞑想もありますが、オープン・モニタリング・メディテーションは少し違います。内側に意識を向け体と心で起こるすべてのことに注意を払うのです。ゴールは、静かに座り、心に浮かぶ景色に囚われすぎることなく、こころが動く様子にしっかり注意を払うことです。」

 

 リンさんと共同著者のウィリアム・エッケルさんとリン・ペンさん、ジェイソン・モーザーさんらは、参加者を募集し、参加者200を超える人に対しオープン・モニタリング・メディテーションが間違いの発見と反応にどう影響をテストしました。

参加者は瞑想の経験がなく、20分間のオープン・モニタリング・メディテーションの間、脳波検査(electroencephalography:EEG)によって参加者の脳活動を測定しました。その後、コンピュータによる気が散るテストを行いました。

 

 「脳波計は千分の一秒のレベルで脳波を測定できます。性格な反応したときと比べてミスをしたときの神経活動を詳細に調べることができました。エラーポジティビティーと呼ばれる意識的な間違い認知に関係するエラーの0.5秒後に、ある神経シグナルが起こります。
 瞑想した人は対照群(瞑想していない)に比べてこのシグナルの強さが増している事がわかったのです。」

 

 瞑想した群は実際のタスクですぐにパフォーマンスが向上したわけではなかったそうですが、研究は、継続して瞑想することの潜在的な可能性を示したことになります。


 「これらの発見は20分の瞑想をすることが、ミスを発見し注意を払う脳の能力を高めうることを示す強力な実証です。
マインドフルネスメディテーションがパフォーマンスと日常的な脳の機能を高めるうるものだという確信をより確かなものにしました。」

とモーザーさん


 マインドフルネスメディテーションは近年多くの関心を集めていますが、リンさんは比較的小さな研究者グループに属し、
神経科学的なアプローチで瞑想の心理学的影響、パフォーマンスに与える影響を評価していています。

 
リンさんは、研究の次の段階はより広範のグループからの参加者を集めて、異なる形式の瞑想をテストし、より長期間の瞑想の実践すると脳活動の変化が行動の変化に転換するかどうかを調べるものになるだろうと言います。

「人々がマインドフルネスに熱心になるのは素晴らしいことですが、瞑想の有用性やどのように作用化するなどを理解するために 
科学の視点からなされなければならないことはまだたくさんあります。」

 

参考:https://www.sciencedaily.com/releases/2019/11/191111124637.htm

芸術は健康状態と不平等を改善するために極めて重要であるというWHO(世界保健機関)のレポート

 健康状態と不平等を改善するために極めて重要であるというWHO(世界保健機関)の発表されました、極めて重要と訳しましたもとの英語は、crucialという単語で、単にとても重要というのでなく、物事を左右するほど決定的であるというというときに使われる単語です。

 

この報告は、ヨーロッパ諸国のためのものでその他の国では多少事情が違うところもあるでしょけど、概ねそのとおりではないかと思います。

 

 WHOの地域統括部長が言うような

『歌を歌ったりダンスを踊ったり、ミュージアムやコンサートに行ったり、そういうことを生活に取り入れる』ことが健康的であるのは直感的にうなずける話です。

肉体的精神的に健康だから芸術をする、できるという見方もあると思います。どちらが卵でどちらが鶏か、わかりませんが、そういうサイクルに入ることが健康的ということなのかもしれません。

 

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 若い頃から歌やダンスのような芸術活動をすることは社会的不平等減らし健康的な行動を促しうるという報告がユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンとWHO(世界保健機関)から出されました。2019年11月11日に発表されたこの研究は芸術の世界最大の健康上の利点に関する世界最大の報告です。この研究は3000を超える研究を再検討したもので、WHOのヨーロッパのすべての国において、芸術分野がヘルスケアや健康政策に関わることの重要性を強調するものです。


 主執筆者デイジー・ファンコート博士(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの疫学ヘルスケア行動神経学および疫学の准教授)は

 

「この分野の研究の多くは病気治療における芸術の役割に焦点を当てたものです。

今回の研究は芸術に携わることが健康に対する社会的決定要因に影響を与えうるということに焦点を当てています。
芸術に携わることで社会的な結束を改善し、不平等や不公正を減らせるのです。
芸術は病気予防を支え、健康を促進するのです。これは決定的に重要なことです。」と語っています。

 

 健康障害の治療に関して、芸術は心理的、生物学的ストレスマーカーを減らし免疫システムを改善することが以前から知られていました。神経発達障害や神経障害、非感染性疾患(がん、呼吸器系の病気、心血管疾患を含むもの)の人が、芸術活動をすることで、メンタルヘルスと肉体の機能が改善が見られてきました。


 WHOの報告はプライマリ・ヘルス・ケアの取り組みを芸術がどう改善できるかにも焦点を当てています。それは例えば、ビジュアルアートが診察室の壁にあることで患者の不安が軽減されたとか、歯医者で落ち着くような音楽が流れていると、不安や血圧、ストレスホルモンが高まるのを軽減するといったことです。

 

 「患者、健康に問題を抱えている人が回復や、よりよく病気と付き合っていけるよう助けるとともに、私たちは、年齢が若いときから芸術活動をすることが健康に多大な影響を及ぼすと見ています。」


「芸術は人生の一生を通しても若いときにも、重要な役割を果たします。
本研究で、傷つきやすい子どもたちが不安や攻撃に対処するのを助け、学校により参加し自尊心を取り戻して行ったプログラムの実例をたくさん見ました。」


「大規模なコミュニティーに根ざした音楽プログラムをに参加した暴力にさらされている子どもたちは、自制心が身につき、問題行動の減少が見られました。」とファンコート博士

 

 この研究によってWHOと加盟国に多くの政策提言をすることになるでしょう。
この提言はコミュニティーで芸術に触れる機会を利用しやすくすることや、健康や幸福を高めることを目的の一部として活動する芸術団体を支援することも含まれます。と研究者はかったっているます。

 

 WHOの地域統括部長(臨時)のピロスカ・オステリンさんはつぎのようにはなしています。

「歌を歌ったりダンスを踊ったり、ミュージアムやコンサートに行ったり、そういうことを生活に取り入れることで、精神や肉体の健康改善の機会が増えます。」

 

 「WHOの画期的な報告に引用された実例は、芸術が肥満や糖尿病や精神障害のような厄介な問題に取り組む事ができることを示してくれました。健康や幸福をより広い社会のまたは、地域社会の背景から考え、これまで一般的な医療行為が効果的に提供できなかった解決策を提示できるでしょう。」と、ファインコート博士は話を結びました。

 

 

参考:https://medicalxpress.com/news/2019-11-arts-crucial-poor-health-inequality.html

   https://advisor.museumsandheritage.com/news/report-world-health-organization-ucl-labels-arts-crucial-fighting-poor-health-inequality/

           wikipediaなど