癒しジプシーのみなさまに贈る 極上のヒーリングミュージック
安眠を求めて癒しの音楽をあさっていた時期がありました。殺伐としたこの現代、癒しを求めさまようジプシーがなんと多いことでしょうか。しかし、コンピレーションCDは外側のパッケージばかりが刷新されて、曲目は同じで目新しいものはなく、安眠CDはどこか似たり寄ったりで疲れてしまいます。
1960年代に始まったヒーリングミュージックの源流のニューエイジから、近年のものに至るまで、ジャンル、時代を都に超えて、これは癒しだと思うものを選びました。紹介しているのはそのミュージシャンの持ち曲の中の一曲ですが、気に入ったらコンセプチュアルな領域の音楽なので、気に入ったらアルバム単位で聞くことをおすすめします。
癒しジプシーのみなさまに贈る癒しの音楽。心に平安が訪れることでしょう。それでは、どうぞ。
グラミー音楽賞にノミネートされたことのある作曲家で、今まで聞いてきたヒーリングとうたったアンビエントミュージックは、ここから派生したものなんじゃ ないかと思わせる洗練ぶりです。はっきりとした曲の展開はなく、たゆたう音楽ですが、選び抜かれた音色はひたすらセンスが良く心地良いです。しっかり音楽 が聞こえるのに全然邪魔にならないのは不思議です。
ロバート・リッチ
ロバートリッチの作品は、フワー、ボワーン、ドローン、要約しすぎかもしれませんが
大体こんな感じです。まさにアンビエントミュージックという感じです。瞑想向きでしょう。
アンビエントミュージックの大御所であり、 windows95の起動音は彼が作った歴史的な人物です。その後widows Vistaでもサウンド制作を手掛けています。
この曲を聴いていると、安眠をうたった音楽CDなどはここから派生していった感じがします。1983年の作品です。
言わずと知れたミニマルミュージックの大御所です。坂本龍一さんや久石譲さんをはじめ影響を受けた音楽家は多 数。ミニマルミュージックは、短いモ チーフを繰り返すことで音楽を構築しようとするものです。スティーヴ・ライヒは非常にキャリアが長く『18人の音楽家のための音楽』『ディファレント・ト レインズ』で二度グラミー賞を獲得しています。
ミニマルミュージックは前衛的で難しいと思われるかもしれませんが、その音が作り出す空間に体を預けてみてください。心地良い音と繰り返すリズムに心も体もほどけていくと思います。かわいらしい曲です。
おもにゲーム音楽を手掛ける、クロノトリガーの作曲者のでおなじみの光田康典さんです。アンビエントな作曲者ではないので、はっきりとしたや曲の展開があり、いわゆるアンビエントミュージックではないのですが、心をどこかへ運んでくれるような秀逸でメロディーです。
エンヤ
美しい。それだけです。ロードオブザリングは見たことがあるのですが、この曲の印象があまりない。本当にきれいな曲です。
癒しにしては少し元気すぎるかとも思ったのですが、やはり外せません。
初めて聞いたときは、この音楽のもとになった民族音楽が存在すると思っていましが、アディエマスはまったくの架空の民族音楽として作られたそうです。アフリカのどこかをイメージさせる雰囲気があるので、アフリカの音楽からのインスピレーションはきっと入っているのでしょう。
この曲はアディマスにしては少し抑え気味です。ゆったりするにはまだ元気すぎますが、癒しはどこから来るかわかりません。
モーツァルトといえばアイネクライネナハトムジークが有名ですが、 癒しという観点からみるとアヴェ・ヴェルム・コルプス以外にありません。天にも昇るような穏やかで美しい曲なのにベスト盤には収録されていないことがよくあります。
マイケルヘッジス
アコースギターを特殊な奏法での演奏は、そこから紡ぎだされる音もまた、それまでの常識ではなかったものでした。交通事故で若くして亡くなりましたが、彼の影響を受けたミュージシャンは多数。この曲はのんびりしていて、どこかさびしげでもあります。
この曲の入ったアルバムは、デジタル、フィジカルともに現在されていません。残念です。
坂本龍一 キャスタリア
武満の音楽に影響されて作ったという作品で、もともとはYMOのアルバムSOLID STATE SURVIVORでテクノポリスやライディーンといったヒット曲と一緒に収録されていて、お目当てはライディーンだったのにキャスタリアが好きになってしまったという人も多かったようです。あやしくも美しい世界観が広がります。
思い出したら追加していきます。