真夜中にわき上がるハレルヤ

無軌道という方向性

舌がビンに挟まって抜けなくなってしまった男の子を救った方法

 子どもが遊んでいる位置に色んな所にハマってしまって抜けなくなるというのは、それほどメスらしい話ではないと思いますが、ジュースのびんで遊んでいるうちに舌がビンにハマってしまって抜けなくなるというのは、比較的珍しいケースのようです。そんな珍しいケースが起こると、珍しいゆえに、解決方法も広く知られることは少なく、すんなりとは行かないようです。

 

 ドイツはハノーファーにあるのアルフべーブルト小児病院の麻酔科のクリストフ・アイヒ医師は自信が昔ワインを開けたときのことを思い出して、応用して試したところうまく舌をビンからはずすことができました。ビンを切ったりすることもなく、より簡単で効果的な方法であると報告しています。

 

 

 

 瓶の口に舌が挟まってしまった7歳の男の子が助けお求めて運ばれてきた。彼はジュースの最後の一滴まで飲もうとビンの内側をなめていた、そして舌が抜けなくなってしまった。彼の母親はボトルを引っ張ったり回したりしてどうにか舌をビンから外そうとしたが、男の子は病院に連れて行かれ、救急処置室で小児科の外科医が引っぱって外そうとしたが、やはり外れることはなかった。


 そこで、男の子には軽い鎮静剤が与えられボトルと舌の間にカニューレと呼ばれる細い管が差し込んで、ビンの推定真空状態(ここでの真空は空気がないということではなく、瓶の中の空気が圧力が著しく低い状態であるだろうことを言っていると思います。)を開放しようとしたがそれも効果がなかった。


 その時、クリストフ・アイヒ医師はあるアイデアを思いつた。彼は、カニューレをエクステンションチューブと20mlのシリンジにつなぎ、ビンの中に空気を送り込んだ。60ml空気を入れたとき、腫れて変色した男の子の舌が最初ゆっくりと、その後素早くボトルから押し出され、ついにボトルから舌が抜けた。


 男の子にはプレドニゾン(抗炎症作用がある合成副腎皮質ホルモン)とイブプロフェン(消炎鎮痛剤)とが与えられ、小児外科病棟で24時間の経過観察することになった。
舌の腫れは3日で引き、舌の前側の変色はしひどく、しばらく残ったが、ビンに挟まってから14日後に完全に回復した。

 


 アイヒ医師は「今回のようなを空気圧利用した方法はこれ以前に一件、30年前の報告のみしか見つかりませんでした。長い間忘れらていたようです。今回のケースで使ったビンの内部に空気を送って空気圧を高める方法は、私が麻酔科で研修生をしていた頃、
ワインオープナーがなくて、カニューレとシリンジを使ってワインのコルクを開けていたのを思い出して、思いついたんです。

この方法は安全で簡単なので、舌がビンに挟まったときには、麻酔が必要な危険な手段の前にこの方法を試してみることお勧めします。
」と語った。

 

 この空気圧を利用した方法がyoutubeにあるので、それもあわせてみるとわかりやすいと思います。

 

瓶に入ったゆで卵をビンから取り出す方法

 

www.youtube.com

なぜこんな事になったかはさておき、ゆで卵がビンに閉じ込められました。

 

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そんなときは、焦らずにビンの中に空気を送り込みましょう

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すると、ニューっと押し出されて

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ほら、簡単でしょ?

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参考:https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-10/eso-sio102919.php

https://www.mentalfloss.com/article/606188/best-way-to-get-stuck-tongue-out-of-a-bottle

https://www.livescience.com/tongue-stuck-bottle.html

youtube