真夜中にわき上がるハレルヤ

無軌道という方向性

畏敬の念が待っている不安を和らげる

 健康診断での生体検査の結果を待っているとき、試験の結果を待っているときなど、結果をコントロール出来ないことの結果を待っているとき、そわそわして落ち着かない、不快な気分を味わうものだ。そんなときに気分を落ち着ける方法は、タバコを吸ったり、深呼吸をしたり、歩き回ったり、人によって様々だろう。

 

 カリフォルニア大学リバーサイド校の心理学教授のケイト・スイーニー博士は、そう行ったとき不安を和らげるいくつかの手がかりを見つけた。

 

 ”瞑想はとても有効ですが、ゲームに熱中しているような高い集中状態、いわゆる”フロー”が求められます。ですが、何かとても心配ごとを抱えているときや、不安であるときに、フロー状態になるのは困難で、瞑想は誰にでも勧めれられる方法ではありません。”

 

 スイーニー博士の研究によると、待っているときの地獄のような苦しさを和らげる最善の方法、それは、畏敬の念なのだそうだ。

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 研究では、驚嘆している状態、美しい音楽や感動的な映像によってもたらされる我を忘れたような心持ちと定義されている。


 研究は729人が参加した2つの調査から得られた研究成果である。一つはニセの知能テストを受け、2つ目のテストでは、参加者はほかの参加者が自分をどう思っているかを教えられると思っている。

 

 どちらのテストでも参加者は三つの畏敬の念を呼び起こす度合いの違う映像うちひとつを見た。

1つは畏敬の念を呼び起こすための映像

ビューティフルプラネットアース

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2つ目は幸福感はあるが、畏敬の念にはつながらないように作られたいもの。

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3つ目はニュートラルなもの

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 結果は、1つは畏敬の念を呼び起こすための映像を見た参加者は、知能テストと他人の評価の結果を待つというナーバスになってしまう場面で、他の映像に比べ遥かに前向きなれ、不安が少なかった。

 

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 ”心理学の世界で畏敬の念が注目されるようになったのは近年で、まだ研究は始まったばかりです。”

 

 ”研究ラボの中では、こうした畏敬の念を呼びおこす体験が人々の気持ちを和らげることができるとわかりました。さらにこの知見を持って、現実の世界ではプラネットアースを見ることや天文台に星を見に行くことが、待っているときの苦痛をやわらげるのか調べたいと思います”とスイーニー博士は語った。

  

 引き込まれれば、どんなものでも気晴らしにはなる感じはするけど、壮大な感じのものは特にその傾向が強いというのは、不思議な感じがする。ひとは宇宙とか大自然にも畏敬の念を感じてしまうのは、一体どんな因果が働いているのだろうかと思ってしまう。

 

reference:https://medicalxpress.com/news/2019-06-awe-full-state-mind-free.html