真夜中にわき上がるハレルヤ

無軌道という方向性

果報は寝て待て? 人は休んでいるときに解決策を見出す

  今回の以前のエントリーの学習と休息に関する記事と関連があるとうことについて 

 休息することが学習の成果を高めるという研究がありました。

subaruda.hatenablog.com

 それと似た知見をもたらしたのオックスフォード大学などの研究者による研究成果画はピョウされました。またしても学習には休息することがカギだとういことがわかったようです。

 研究施設名をどう訳したらいいのかわからなものがあり、また途中怪しい部分もありますが、大意を掴むのには支障がないかと思います。

 

 

人の脳は休んでいる間に経験を再編成して、新たな解決法を見出す

 

 人は、新しい経験に関する知識が少なくても。過去の経験から一般導き出された一般論を使って、多岐にわたる推量をうまく行うものだ。

 
オックスフォード大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学)、ディープマインドから研究者が集まって、研究を行った。抽象的な知識が新しい経験にどう影響を与えるかという研究である。

 

 これらの推論を作り上げることは、日々の経験のする中で、私たちが心のなかで作り上げる世界の形に依存している。こういったことは、他の対象(もの)や場所に関連する私たちの位置を理解を助けるのと同じ、神経メカニズムを利用していると考えられている。

 主には現在位置をエンコードするのだが、これらの脳細胞は自発的に古い記憶を呼び出し、新たな可能性を模索する、『リプレイ』として知られる現象である。

 

研究者は日常物を使って、並べる順番を定義し、それを被験者に学習してもらった。
そして、別のおなじみのものを、順序をごちゃまぜにして提示した。
そして脳磁図を使って脳の活動を調べた。


新しい日常物の表象は、後の休憩中に再活性化されたのを発見した。これらのリプレイは実際の経験の中でよりもずっと早く起こった。

これらのリプレイは、練習の間の脳が休憩しているときに起こり、正しい選択をした報酬が与えられることで、180度転換する。

 

 人は学習した構造に基づいて自発的に経験を再編成することが示された。
こうして順序を再び整理して、過去の記憶と現在の経験を統合することができるのだ。

 

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                                                                                                                                      TeroVesalainen


 研究に関わったオックスフォード大学の臨床神経科学学科、ナフィールドカレッジのティモシー・ベーレンス教授は次のように語った。
「出来事が起こった順序とは異なる順番で その出来事を『リプレイ』しています。
それは脳にとって高度なジャンプなのです。」

 

 「人の知性の特徴を定義するとすれば、わずかな観測から強い推論を作り出すことでしょう。夫の財布がキッチンのデーブルにおいてあると、
彼は飲みに行っているではなく、庭にいる可能性が高いとすぐに分かるでしょう。


そのような推測が脳の中でどのように行われているのかは、全くわかっていませんが、
私たちの研究でリプレイの重要性を示すことができました。」

「私たちの、出来事を再整理するために以前の知識を使う能力のおかげで、
物事が起こった順番に関係なく、経験を抜き出し、後に再構成することができるのです。」

 

 このリプレイは要因分解されることもわかった。

どういうことかというと、出来事の異なる側面の表象が同時にリプレイされ、異なる表象は新しいイベントを作るために再結合することができる。そして表象の要素を分解することは、知識を一般化するための強力な手段であるために重要なのである。


「表象の要因分解により、個々の経験を分解することができ、そのパーツは無数のやり方で、意味深く再構成することができます。このことは、学習を劇的に改善する可能性を持っています。」

と主執筆者のユンジュ・リューさんは語った。(マックスプランク研究所、ユニバーシティカレッジ(UCL)計算精神医学センター老化研究およびUCL脳機能イメージング・ウェルカムセンターの博士課程の学)

 

「要因に分解されたリプレイは、認知タスクの多岐にわたる推論と一般化を促進しうるパワフルな計算効率を提供してくます。」
と付け加えた。

 

 

少し分かりづらい言葉の意味をのせておきます。

エンコード:符号化とは、記憶の基本的過程のひとつであり、情報を取り込んで記憶情報として保持されるまでの「憶える」過程のことを指す。記銘とも呼ばれる。

符号化 - 脳科学辞典より

 

表象:一般には、知覚したイメージ記憶に保ち、再び心のうちに表れた作用をいう

(wikipwdia)

哲学・心理学で、直観的に心に思い浮かべられる外的対象像をいう。知覚的、具象的であり、抽象的な事象を表す概念や理念とは異なる。心像。(デジタル大辞泉

 

脳磁図(MEG)(のうじず、英: Magnetoencephalography)は脳の電気的な活動によって生じる磁場を超伝導量子干渉計 (SQUIDs) と呼ばれる非常に感度の高いデバイスを用いて計測するイメージング技術である。

 

 

学習したことは、自発的にリプレイがされる。

 

休憩中に起こる。

 

出来事が起こった順番とは関係なく、経験が要素に分解され、後で別ものに作り変えられる。

 

カニズムは、まだわかっていないようですが、これらの要因が新たな知見を生むのではないかということだと思います。

ただ、これらのことを知ったからと言って、どうということはありません。今までも、脳が知らないうちに勝手にやってしまっていたことなのですから。

 

 

https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(19)30640-3?_returnURL=https%3A%2F%2Flinkinghub.elsevier.com%2Fretrieve%2Fpii%2FS0092867419306403%3Fshowall%3Dtrue

Human brains reorganize experiences while resting to find new solutions - Neuroscience News